【重要】発熱外来の検査・自己負担額について(R5.5.8~)
令和5年5月8日より新型コロナウィルス感染症(COVID-19)は感染症法上、「5類」感染症相当の扱いとなります。
これに伴う発熱外来の変更点は下記の通りです。
①公費負担であった検査費用は受診者の保険割合や受診状況(初診や再診など)に応じて自己負担額が発生します(COVID-19陽性者への抗ウィルス薬のみ公費負担となります(陽性になった場合でも解熱薬などの対症療法薬には保険割合に応じた自己負担が発生します))。
発熱外来における下記の検査点数ならびに判断料については下記の通りです。
- SARS-CoV-2・インフルエンザウイルス抗原同時検出(420点)
- 免疫学的検査判断料(144点)
その他、院内トリアージ実施料や処方箋料(処方薬が出された場合)などの自己負担金が発生します。
一般的な方の発熱外来受診時の自己負担額目安は下記の通りです(3割負担の受診者を想定)。
(例) 初診・COVID-19陽性⇒約4600円
初診・COVID-19陰性⇒約4200円
②当面の間、当院での発熱外来の検査は抗原検査(鼻腔検体、COVID-19/インフルエンザの両者に対応する同時判明キット)を継続とさせていただきます。
☆COVID-19/インフルエンザ抗原検査についての注意事項☆
①抗原検査「偽陰性」の可能性を低くするため、発熱や症状が出現してから約半日程度経過してからの受診・検査を対象とします。
②院外(車内や屋外など)の環境下で単独の医療従事者が防護服を着用した状態で鼻腔スワブを用いて検体採取を行います。そのため検査対象を安全に検体を採取可能な小学生以上とさせていただきます(小学生低学年の方などは保護者のご協力をいただける方とさせていただきます。安全な検査施行が難しい場合は無理に検査は行わないことをご了承ください)。
③「COVID-19のみ」、あるいは「インフルエンザのみ」などのどちらか単一の検査については行いません。あくまで「COVID-19/インフルエンザ同時判明」タイプの抗原検査キットを使用します。
抗原検査とPCR検査の違いについては下記の表をご参照ください。
抗原検査 (COVID-19/インフルエンザ) |
PCR検査 (COVID-19のみ) |
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検体採取方法 | 鼻腔スワブ | 唾液 |
検査判明時間 | 15分程度 | 最短で約1日程度 |
メリット |
・短時間(即日)で結果が判明する ・インフルエンザとの同時鑑別が可能 |
診断精度が高い |
デメリット | 発症直後(症状出現から数時間程度)での検査の場合、偽陰性となる場合がある | 結果が判明するまで時間がかかる |